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「佑ちゃん報道」と「スマートフォン」 [ゲーム分析]

 長友すげぇ。インテル移籍か。

 こっちの「佑ちゃん」(長友佑都)は、一気に世界に駆け上がっちまいました。嘘みたいな話だなぁ。

 つまり、日本代表のレギュラークラスともなると、当たり前のように、海外の一流クラブが目を付けるレベルだ! と認識されるようになったわけですよね。すごい時代になったものです。



 さて。これはテレビゲーム産業にも関係のある話なんだけど。

 スポーツ新聞やテレビ放送などでは、もう一方の「佑ちゃん」が大きなスペースをとって(あるいは時間をとって)報じられているわけです。

 なんといいますか、ちょっと異常な状態ではあるんだけど、これには「しょうがない」という側面があるんだよね。新聞とかテレビなどの、いわゆるマスメディア産業が抱える、根本的な構造に起因するから。



 マスメディアの欠点は、「情報を集めるためのコスト」として、多くの予算を投入しなきゃならないことにあります。

 記者やカメラマンを、「ニュースになりそうな現地」に派遣するだけだって、そりゃもう大変な予算がかかるわけですからね。

 「情報」というコンテンツを作るために予算がかかる。ならば「あるていど話題になりそうだ」と予測されるところに、記者を送り込むことにしよう! と判断することになるわけです。

 送り込んだからには、そのコストを回収するため、そこで得たものを「ニュースという商品」に変えないといけません。さもないと、すべてが無駄金になるからね。かくして、佑ちゃんの話題が、あらゆるところに氾濫するという構図になってるんですね。



 新聞やテレビで話題になることと、インターネット上での話題の広がり方が、まるで違ってくるのは、そのためです。

 インターネットの世界では、情報は、勝手に集まってきます。イタリア在住の人が「長友って、こんなふうに話題になってるよ」と発信するだけで、それがネットを駆け巡るわけだからね。

 これって、つまり「情報を集めるためのコスト」として金を支払わなくても、勝手に情報が集まってくる、ということです。

 この点が、じつはインターネットの最大の長所なのですね。

 みんなが、ノーギャラで「情報という名のコンテンツ」を、どんどん発信してしまう。情報を集めることに、コストをかける必要がないんですね。(厳密にいうと、情報を発信する人が、ちょびっとずつ「労力」というコストをかけているわけですが)



 ここから、ゲームの話です。

 スマートフォンのビジネスってのは、つまり、そんなインターネット的なビジネスだと思っていればいい。コンテンツは、みんなが発信してくれる。わたしたちは、それを楽しむ場を提供しますよ、というビジネスね。

 コンテンツを集めるためのコストが、ものすごーく小さいビジネスだ、と言い換えてもいい。

 だから、たとえばiPhoneには、山のように「愚にもつかないアプリ」や「お金をとれるレベルにないアプリ」が出てくるわけです。でも、それでいいんですよ。そういう雑多なものの中から、ちゃんと面白いものが出てくれば、それでいいじゃない! ユーザーが選べばいいんだよ! というビジネスなのね。

 ほら、なんともインターネット的でしょ?

 これ、構造としてはGoogleとかYoutube、ニコニコ動画などと同じビジネスなんだよね。みんなで、どんどんノーギャラで(あるいは、小さい労力で)コンテンツを発信してね! コンテンツが増えるほど、ぼくたち(プラットフォームを作った人)は儲かります! そしたら、さらに環境を整えていきますよ! という手法なのです。



 そのことを知っていれば、PSPの後継機である「NGP(仮)」が目指しているものが、スマートフォンと対抗するビジネスじゃないことは、誰にだってわかる。

 これ、「実力あるメーカーが、しっかりとしたゲームを投入する」ことを推奨するマシンだもん。コンテンツを作ることにコストをかけてくださいね、というマシン。だから発表の場で、壇上に大手メーカーの人が登場したわけでしょ?

 「ちゃんとお金をかけて作られたコンテンツ」を集めて、その魅力でユーザーにアピールするゲーム機なんですよね。少なくとも、あの発表の場では、そのことが強調されていた。つまり、まごうことなく、これは昔ながら続く、伝統的なゲーム機ビジネスが展開されるマシンなのです。



・ソフトは(店頭だけじゃなく)オンラインで買える
・オンラインを介して、追加サービスができる
・オンラインを介して、ソーシャルな楽しみを提供できる

 という点が見えているから、それがスマートフォンのビジネスと表面上は似ていて、「スマートフォンに対抗するマシン」みたいに語られるんだろうけどさ。

 根本的なところが違うんだから、やっぱり、スマートフォンに対抗するマシンじゃないんだよ。



 いや、まだ発表されていないこともあるだろうから、本当のところは、わからない。

 100円でも買わないよ! 無料だけどダウンロードする価値もないぜ! みたいな雑多なソフトが、世界中から山ほど集まるような環境が作られるのかもしれない。

 そうなるのだったら、「NGP(仮)」はスマートフォンに対抗するビジネスになります。ただ、いまのところ、野安には、そういう未来像があまり想像できないのですよ。



http://twitter.com/noyasuyukio もどうぞ)


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